ブログライターkomichiです!
今回のテーマは、「千と千尋の神隠し」の考察まとめーあらすじや都市伝説です。
2001年に公開された映画ですが、ご存知の通り世界中で人気の高い宮崎駿氏(以下氏を省略)が手掛けた作品で、主人公の千尋は日本テレビ放送網の映画プロデューサーである奥田誠治氏の当時10歳だった娘さんがモデルなんだとか!
それまで数々のヒット作を生み出してきた宮崎駿ですが、まだ10歳前後の女子に向けた作品を作ってこなかったため、その世代に向けて情報発信をしてみたいと考え、この映画が生まれたということです。
同年7月20日に公開され、なんと興行収入は316億8000万円で2020年に鬼滅の刃の無限列車編に抜かれるまで20年もの間首位をキープしてきたのです!
海外でも21世紀の偉大な映画ベスト100ではなんと第4位を獲得し、様々な賞を受賞するなど評価の高い作品となっていて、2020年には映画館で再上映されて週末観客動員数で第1位になるなど、公開されてから20年以上たった現在でも大変人気の高い映画でもあるのです。
個人的にも何度か観てきた作品ですが、なんとも奇妙でありながらも懐かしさや不思議さが相まって、とても上品で味わい深い物語なので、心の奥のなにかをくすぐられるような魅力的な要素が詰まっていると強く感じさせてもらえるのです!
これほどまでに人気が高いので、観ていない人のほうが少ないかと思いますけれど、まずはあらすじからご紹介してきましょう!
千と千尋の神隠しのあらすじ
主人公は10歳の少女千尋で、ニュータウンへ両親とともに引っ越しをしているところから物語は始まります!
途中で不思議なトンネルを抜けると、無人の街へ迷い込んでしまいます。
最初千尋は両親がちょっと行ってみようかと車を降りてその先の道へと進むことに躊躇していますが、一人でいるのが怖いと感じ仕方なく親の後を追っていくのです。
無人ですが食べ物が沢山ある飲食店を見つけ、両親は誰もいないけれど後で料金を払えばいいと、勝手に店のイスに座り込んでむしゃむしゃと食事をし始めます。
千尋も食べなよと言われますが、そんな言葉を無視して散策をしていた千尋の前に旅館のような建物が現れます!
ふっと背後になにかの気配を感じ振り返ると、少年が立っていて強い口調ですぐに戻れと言われ、急いで両親を探した千尋がみたものは、なんと食べ物を食い漁った末に豚にされてしまった父と母の姿だったのです。
そう、両親が食べていたのは神々に出すための食べ物だったのです。
罰のために豚にされた両親をみて驚いた千尋は慌ててもとの道へと戻ろうとしたのですが、そこは大海原が広がっているだけで、どこにも逃げ場がありませんでした!
そんな千尋を助けてくれたのは、さきほどの少年「ハク」で、彼は八百万の神たちが客として集う「油屋」という名の湯屋で働いていました。
ここは、湯婆婆(ゆばーば)と呼ばれ、相手の名前を奪って支配をする魔女の館でもありました。
この世界では仕事を持たない人間は動物に変えられてしまうため、千尋は湯婆婆に頼んで雇ってもらえるように働きかけました。
契約のときに、名前を「千」と改名されてしまいますが、なんとか仕事を得ることに成功します。
豚になった両親を助けるために働くようになった千尋ですが、彼女は人間であるため周囲の人たちから悪臭を放つ存在として疎まれてしまいます。
なんとかその場所に馴染みながら、どうやらハクは湯婆婆に操られているという事実を知り、助けたいという思いを強く持つようになります。
世間知らずの現代っ子で、わがまま放題に育った千尋は、この場所で両親とハクを助けるために奮闘し、成長していくのです!
湯屋で忙しく働き始めた千尋は、外で仮面を被って立っていたカオナシをお客様と勘違いして店の中に招き入れてしまいます。
その後、オクサレ様と呼ばれる神様がやってきて凄まじい悪臭を放って湯に入るのでその接客を押し付けられますが、必死に対応する様子にこの神様がたいそう喜びます。
実はこの存在は河の神様で、お礼として苦い団子を受け取ります。
その後、ハクが湯婆婆に命じられて、魔女の双子の銭婆のはんこを盗ませますが、力の強い魔女ですからハクは傷ついてしまいます。
盗んだはんこを返すため、銭婆にネズミに変えられた湯婆婆の息子の坊やカオナシとともに、電車に乗って魔女のもとへと急ぎます。
優しく家の中に迎い入れてくれた銭婆に謝罪をし、代わりにお守りの髪飾りをもらい、ここに残ると決めたカオナシを残して、竜の姿でやってきたハクの背中に乗って湯婆婆のもとへ戻ります。
その途中、ハクの本当の名前を思い出しそれを告げるのです。
千尋は幼いころ、靴を追いかけて川に落ちたことがあり、そのときになにかの力が助けてくれたという経験をしたことがあり、その川こそが、ハクの名前である「コハク川」だと教えるのです!
その瞬間、ハクは自分がニギハヤミコハクヌシであることを思い出し、竜の姿から人間へと戻っていきました。
様々な試練を経験し、もとの世界へと戻れることになった千尋はトンネルの前で人間の姿に戻った両親と再会し、トンネルを通って車へと戻っていきますが、父と母はなにも記憶がないのです。
都市伝説とは?
一見するとなんだかほのぼのとした作品に仕上がっていると感じられる千と千尋の神隠しですが、実はさまざまな都市伝説があるのです。
いくつかご紹介していきましょう!
・・・と、その前に都市伝説ってなんでしょうか?
根拠が曖昧で不明なのに、口承で伝わっているお話というものです。
それが本当かどうかは分からないけれど、なんだかみんながうわさ話をするくらい興味を持っているということです。
ですから、ここからご紹介する都市伝説は、あくまでも真実とは言えないけれど、そうかもしれないといった感覚で捉えられる話も含まれていると考えながら読み進めてください。
すでにご覧になった方はよく理解されていると思いますけれど、千尋の母親のクールさがあまりにも冷たすぎるという印象を受けますが、これには理由があると言われています。
実は、千尋には兄がいて、川で溺れかけていたところを救おうとして亡くなってしまったといわれています。
これが原因で、母親が娘に冷たくしているという都市伝説があるようです。
そして、その兄こそが実はハクであるという説が濃厚なのです!
実際にジブリのほうでも、映画の中で直接は描かれていませんが兄がいるという設定が根底にあることを伝えています。
母親が冷たい理由は他にもあり、なんでも共働きが多いため自立させようとしているという面があるとも言われています。
他には、実は最初のシーンで千尋たちは交通事故に遭っていて、そのためあの世に行ったのだといった都市伝説があり、死にかけた4日間のことを表現しているという情報もあります。
さらに、カオナシの存在ですが、これは宮崎駿がはっきりとおっしゃっているそうですけれど、中二病にかかった思春期の男の子を表しているんだとか!
作品の中でも、砂金を千尋にあげようとして拒否されたカオナシはいきなり暴れだして周囲の従業員を飲み込んでいきます!
千と千尋の神隠しで描かれているカオナシの性格的特徴は「自意識過剰で引っ込み思案、打たれ弱い」といったものがあり、まさに中2病男子を上手に描いているようです!
※ 中二病とは、反社会的な思想を持ち、自分は人と違うと感じているので周囲に対してそういった言動が目立ち、なんらかの特別な力があると思いこんでいる不思議系なタイプ
ちなみに、このキャラクターのモデルとなったのは、米林昌宏監督であると、宮崎駿が自ら打ち明けているそうです。
誤解のないように書き添えますけれど、カオナシのキャラクター的な見た目のモデルという意味です!
さらに、坊の母親はご存知の通り湯婆婆ですが、都市伝説では父親が誰かという考察がされていて、あの大根の神様のおしら様ではとか、いや釜爺じゃないかといった憶測が飛び交っているようです。
さらには、外界の世界の人間と恋に落ちて生まれたのが坊で、その後二人を捨ててもとの世界へと戻っていた男の存在がトラウマとなり、自分を捨てないか不安で坊を閉じ込めている説もあるんだとか!
一番根強く噂されている千と千尋の神隠しの都市伝説は、油屋は実は風俗の象徴だという話です。
江戸時代など遊郭があった時代を描いたような感じがしますし、実際に宮崎駿はインタビューで「風俗業界を描きたい」と発言していることや、昔湯屋というのは風俗のお店のことを指していたことなどが理由に挙げられています。
他にもまだまだ千と千尋の神隠しには、さまざまな都市伝説があり、千尋によくしてくれるりんは実は白狐だとか、ナメクジだといった解釈もあるそうです!
人間じゃないという説もすんなりと受け入れられるところが、ジブリ作品の魅力でもありますね!
銭婆に会うために乗った電車についてはあの世行きの乗り物だという説もあります。
黒い影のような存在の他の乗客たちは、実は自殺をするためにこの電車に乗っていて、途中の駅で降りた人たちは思いとどまったとかんがえられています。
他には最後はハクが湯婆婆に八つ裂きにされたといった説もあったり、様々な考察がされていてすでに20年以上もたった作品なのに、現代でもネット上でさまざまな臆測などが流れているのです。
それほどまでに多くの人を引きつける魅力ある作品となっていることは間違いないようです。
神隠しについて
ここまで情報をまとめていって、改めてそういえば、神隠しってなんだろうと感じている人もいるのではと考え、どんな意味があるのか考察していきたいと思います。
意味は2つあります。
➀ 喪中に神棚を白い紙や布で覆う習わしのこと
➁ ある日突然人間が忽然と姿を消してしまうこと
神隠しといってもさまざまなタイプがあり、家出や行方不明、迷子や失踪、誘拐や夜逃げ、拉致、監禁、殺人、口減らし、事故にあい身動きが取れない状態など要因はいろいろです。
田口ランディさんという作家のエッセイかなにかで読んだことがありますが、年間でもかなりの数の人が、駅の改札を入ったあと神隠しにあったように行方不明になることがあるということで、現代では改札の先も不思議な世界への入り口につながっている説もあるのです!
さらには、神隠しにあいやすい気質があると考えられていて、女性は産後の肥立ちが悪く精神的に不安定になっているとき、子供なら神経質だったり、知的障害者などが遭いやすいと言われています。
子供の頃からよく聞いた話では、山の中に入っていってそのまま神隠しに遭う人が多いそうです。
魔界や神界と繋がりやすい場所であるとされていて、これが神隠しの原因の一つではと考察されているのです。
個人的にも経験がありますが、子供の頃住んでいた家の裏に山があり、好奇心旺盛だったのでよく入って遊んでいたのですけれど、ときどきもっと山の深いところに行ってみようとふっと思い動こうとすると、必ず守ってくれるように厳しい声で「それ以上中に入ってはいけない」と強く言われ、そのたびに怖くなりすぐに家に戻ったことがあります。
あれは多分自分の直感からの声であったのだと思います、無視していたら今頃生きていなかったかもと思うとぞっとします!
・・・これは中二病でしょうか(笑)?
※ 直感とは理性を働かせるというより、感覚的に直ちに捉えること、証明や説明を待たないでただちに物事の真相を心で感じること、推理考察ではなく、感覚で物事を捉えること
ちなみにメンタリストのDaiGOさんも直感力という書籍を出版しているくらいですから、直感は中二病ではないでしょう。
白竜の意味は?
ここからはハクが変身する白竜について考察していきたいと思います。
古代中国の天上界の皇帝である天帝に従えている竜の一種、白竜は飛ぶスピードが早くこれに乗っていれば他の竜に追いつかれないと言われています!
一節によると、ときどき魚に化けて泉などで泳いでいることもあるんだとか!
他には西を守護しており秋や金を司っているとも考えられています。
そのため富や金運といった豊かさを意味していて、財運をもたらす霊獣といわれています。
komichiのまとめ
大変人気の高いジブリ作品の中でも、ダントツに人々の好奇心を掻き立てる内容となっている千と千尋の神隠し、さまざまな考察がされていて興味深い情報も数多く出てきています!
そんな、あらすじだけでも書くと長くなるこの作品について記事をまとめていったことで、初めて観てからもう20年という年月が経ったのかと驚きました!
まったく色褪せないだけでなく、いつ観ても新しい感じがするので人の好奇心を掻き立てる物語はいつの時代でも人の心の琴線に触れる、面白い情報源でもあるのだなと、記事を書いていて改めて気付かされました!
公開された当時、ハクのことを多くの女子たちが「ハク様」と呼んで注目していたこともよく覚えています!
しかも、この物語に登場するキャラクターの濃さも話題となったりと、都市伝説がこれだけ出てくるのも、いろんな解釈ができるからでもあると思いますが、いかようにもストーリー展開できる作り方には感心してしまいます!
こうも考えられる、ああいう展開なのかもと、多くの人の感性を刺激する稀有なアニメでもありますから、自分独自のストーリーを考えてニタニタしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
大人から子供まで多くの世代の心をがっつりと掴んで離さない、さまざまな可能性が見える作品ですから、今後も長く愛されていくのではないでしょうか?
・・・ちなみに、このアニメを作るときに東京都小金井にある江戸東京たてもの園にある建物がアイデアとして採用されたということです。
釜爺のいたあの部屋が、そこにありましたのでお伝えしておきます!
今回は、「千と千尋の神隠し」の考察まとめーあらすじや都市伝説というテーマでお届けしました!